【決定版】英語辞書はどれがいい?学習用から翻訳用まで徹底比較

翻訳・英語全般

microshovelです。

皆さんは英語の勉強をするときや、仕事で英語を使うときにどんな辞書を使っていますか?

今日は、わたしが普段使っている英語辞書の中からおすすめの辞書を目的別に詳しく紹介します。

どの辞書を使うべきか迷っているあなたは必見ですよ。

翻訳者にとって辞書とは?

まず翻訳者にとって辞書とは何でしょうか?

一言でいうと辞書とは「心優しきカウンセラー」です。

翻訳をしていると単語の意味があいまいだったり、訳語に迷ったときなどしょっちゅう辞書を引きます。

そんなとき辞書はいつも優しく正しい答えに導いてくれるのです。答えるのを拒否されたことはありません。

翻訳にあまり関心がない方は翻訳者は辞書などほとんど引かないのではないかと思っている人もいるようですが、とんでもありません。

一日に何十回も何百回も辞書を引きますし、辞書なしでは翻訳はできません。

辞書に関する翻訳業界で有名な格言は、「辞書を信じるはバカ、引かぬは大バカ」というものです。

辞書に載っている訳語をそのまま使えば良いと安易に考えるのは愚かなことです。

なぜならその単語の本当の意味は、辞書ではなくその文章のなかにあるからです。まずは文章ありきで、その文にあった意味を考えなくてはなりません。

しかし、かと言って辞書を引かないのはもっと愚かなことです。

辞書には先人達が積み重ねたさまざまな情報が詰め込まれており、引けば何かしら役立つ情報があるはずです。

辞書の媒体は何がよいか?(紙、電子辞書、オンライン辞書)

英語辞書の媒体は、紙媒体、電子辞書、オンライン辞書といろいろありますが、どれが良いでしょうか?

実はこれについてはもう結論が出ているように思います。

オンライン辞書一択です!

わたしは長いこと紙の辞書を使ってきたので思い入れもありますが、実際の機能性を考えるとオンライン辞書に勝るものはないと思います。

翻訳者の立場からするとオンライン辞書のメリットは大きく次の2つです。

  • どこでも検索できること
  • 例文の数が圧倒的に多いこと

たまに外出先で(部分的に)翻訳の仕事をすることがありますが、そんなときに紙の辞書を持ち歩く訳にはいきません。

オンライン辞書はネット環境さえあればどこでも使えるので圧倒的に便利です。

また例文の数が多いことも非常に重要です。

翻訳をするときには、辞書の訳語だけを調べるのではなく、さまざまな例文を見てそこでの使われ方を検討して訳語を決定します。

例文の数はオンライン辞書が圧倒的に多いので、やはりオンライン辞書を使うことになります。

電子辞書は一時期それなりに普及しましたが、使い勝手ではオンライン辞書にかないません。

紙の辞書ほどではないにしても持ち運びが不便です。

複数の辞書・辞典が内蔵されていることが強みですが、これもスマホやタブレットを使ってネット調べれば済みます。

語彙を増強するための道具として、電子辞書のヒストリー機能(履歴機能)や単語登録機能が注目されたりもしましたが、これについても最近はオンライン辞書にも同様の機能があるため電子辞書の優位性はなくなりました。

紙の辞書に関しては、古くからのファンとしては悲しい気持ちもありますが、もう実際に出版数がかなり減っているようです。

ただし、分野別の専門辞典や古い特殊な辞書などは今後も引き続き需要があると思います。

あとはPicture DictionaryとかPhoto Dictionaryと呼ばれる子ども向けのイラストや写真が載った辞書には紙の良さがありますので、それらは今後も生き残るのではないでしょうか。

なお、今回の記事では「英語辞書」と呼んでいますが、これもオンライン辞書の出現によるものです。

それまでは英和辞典と和英辞典に分かれていましたから、そのどちらかの名前で呼んでいましたが、オンライン辞書は英和も和英もどちらも可能ですから呼び分ける必要がなくなりました。

やはりオンライン辞書は便利ですね!

オンライン辞書

オンライン辞書は対象者を問いません。小・中学生から大学生、社会人そして翻訳者・通訳者などのプロまで幅広く使えます。

そんなオンライン辞書ですが、これはもう英辞郎とWeblioが完全なツートップです。

英辞郎

英辞郎は、英語教材で有名な株式会社アルクが提供しているオンライン辞書サービスです。内容が固定されたものではなく、常にアップデートされ続けているところが特徴です。

英辞郎の良さはなんと言っても次の2点でしょう。

  • 新しい語彙が記載されるのが早いこと
  • とにかく例文が多いこと

英辞郎は、収録された見出し数では次に挙げるWeblioにはかないません(英辞郎が英和・和英で560万、Weblioは1000万超)が、新しい語彙が載るのは断然早いです。

また例文の数が多いのも利点です。正確に言うと、例文と言っても1つの文ではなく数語から構成されるセットフレーズも多く含まれるのですが、これが翻訳で訳語を探す際にはとても便利です。わたしも翻訳をする際にはまず英辞郎から引きます。

一方で、英辞郎に欠けている点は学習用の情報が少ないという点です。

基本的には単語の意味、品詞の区分、発音などの情報しかなく、その単語の語法、用法に関する情報は例文を見て判断するしかありません。

初級から中級の学習者は、英辞郎だけで英語の勉強をするのは注意した方が良いかも知れません。

英辞郎には、無料の「英辞郎 on the WEB」と無料登録版の「英辞郎on the WEB Pro Lite」、そして有料の「英辞郎 on the WEB Pro」があります(DVD-ROM版もあります)。

わたしはPro版を使っています。有料版が無料版と違う点は、例文の豊富さと、検索結果保存機能、単語登録機能があることです。

料金は月額300円(年額3,300円)です。わたしにとってはその価値はあると思いますが、無料版でも十分使えますので、まずはそちらから試してみると良いと思います。

Weblio

Weblioは、現在日本最大のオンライン辞書です。

わたしにとってWeblioの魅力は次の2点です。

  • 外部のさまざまな辞書・辞典を一括で検索できること
  • 学習用の情報が多いこと

Weblioで単語を調べると、さまざまな辞書を一括で調べることができます。

例えば、今わたしが『でる順パス単英検1級』を適当に開いたページにあった”audacity(厚かましさ)”という単語を調べると、まずはWeblio自体の単語情報が出てきます(全くの余談ですが、わたしは”audacity”を「織田氏T(audacity)の厚かましさ」と覚えました。織田氏Tが誰のことかは知りません(笑))。

そのあとは順に「研究社新英和辞典」、「Eゲイト英和辞典」、「日本語WorldNet(英和)」、「EDR日英対訳辞書」、「斎藤和英大辞典」、「Weblio英和対訳辞書」、「Wikitionary英語版」、「ウィキペディア英語版」のそれぞれの辞書で調べた結果が表示されます。単語によってはもっと多くの辞書の検索結果が表示されます。

これはすごいことですよね。さまざまな辞書による検索結果を多角的に見れるのでとても役立ちます。

また学習用の情報が多いのも魅力です。

特に語法・用法や各品詞形に関する情報もしっかり載っていますし、Wikitionary英語版には語源に関する情報も豊富です。

こうした各種情報が充実しているところがWeblioの魅力です。

わたしははっきり言って、普段英語の勉強をするときも、翻訳の仕事をするときも英辞郎とWeblioの二つがあればほとんど困りません。

学習者用辞書

学習者用辞書の定義は、「単語の意味だけではなく、語法・用法、コローケーション(連語・語のつながり)、イディオムなどの英語学習者にとって役立つ情報が記載されている辞書」です。

学習者用辞書は、英和辞典と英英辞典の大きく二つに分かれます。

なお、ここで言う英語学習者とは、大まかに高校生・大学受験生くらいからTOEIC900点を目指す社会人くらいまでのことを言います。

学習者用英和辞典

このカテゴリーでわたしがおすすめするのは、『ジーニアス英和辞典』大修館と、『ウィズダム英和辞典』三省堂の二つです。

この二つの辞書は、収録語数もほぼ同じで内容も信頼できるものです。

長らくジーニアス英和辞典が学習者用辞典の定番でしたが、最近はウィズダム英和辞典もよく売れているようです。

実際、ウィズダム英和辞典の最新改訂は2018年なので、内容的にはかなり新しいと言えます。

もうひとつ、わたしは使ったことがありませんが最近注目されている辞書が旺文社が出版している『オーレックス英和辞典』です。

この辞書の特徴は、旺文社らしくかなり受験を意識した作りになっているという点です。実際に、例文などについては大学入試問題の分析結果を採用しているそうです。

学習者用の英和辞典は基本的に紙媒体です。有料のアプリはありますが、無料のオンライン版はありません。

学習者用英英辞典

イギリスとアメリカは二代続けた世界覇権国であることもあり、英語を世界中に広めることに積極的です。

そのため学習者用の英英辞典についても、世界中の英語学習者の使いやすさを考えた素晴らしい辞書がたくさん出版されています。書名が「Learner’s」となっていることが多いです。

このカテゴリーでわたしがおすすめするのは、次の2つです。

Longman Dictionary of Contemporary English』(ロングマン現代英英辞典

学習者用辞書として有名な辞書です。

最大の特徴は、すべての単語が所定の2000語の定義語彙を使って説明されているという点です。

The Longman Defining Vocabularyと呼ばれるこの定義語彙は公開されていますので、この2000語を頑張って覚えさえすればこの辞書を自由に使えるようになるということです。

この2000語は、大学受験でもTOEICや英検の対策をする上でも核となる語彙ですから、英語を勉強しようとする人はまずこの2000語を覚えると良いと思います。

英英辞典デビューにおすすめの1冊です。

『Collins Cobuild Advanced Learner’s Dictionary』コウビルド英英辞典

コウビルド英英辞典の定義語彙は2500語となっています。

この辞書の最大の特徴は、すべての定義がひとつの文になっている、ということです。

どういうことでしょうか?実際の例を見てみます。

今度は”detest(嫌悪する)”という単語を例に挙げると、Longmanの定義ではこうなります。

to hate someone or something very much
(誰かまたは何かをひどく嫌うこと)

これがCobuildの定義ではこうです。

If you detest someone or something, you dislike them very much.
(誰かまたは何かをdetestするというのは、それをひどく嫌うということです。)

お分かりの通り、定義が大文字で始まってピリオドで終わる1文になっています。

今回の例ではそんなに違いが感じられなかったかも知れませんが、定義が文になっているとなんせ読みやすいのです。まさに優しいカウンセラーという感じで癒されます。

この読みやすさというのが、Cobuildの最大の特徴だと思います。

したがって、中級者以上で英英辞典を読んでしっかり勉強したいという人におすすめです。

なお、上記の2つの英英辞典は、書籍版以外にもiPhoneのアプリ版やオンライン版もあります。

番外編

いろいろな辞書を紹介しましたが、翻訳をしていると辞書で調べても載っていない単語に出会うことがあります。

そういう時どうするかというと、専門辞書を調べたり、図書館に行って専門書を読んだり、別の言語の辞書(英語→スペイン語など)を調べて意味を類推したりする訳ですが、なによりもまず調べるものがあります。

それはGoogleです。

当たり前に聞こえるかも知れませんが、Googleは超重要です。

Googleなしで翻訳をすることはできません。一日に何十回も調べます。

各業界のサイトを片っ端からチェックしたり、キーワード検索などいろいろな検索方法ができます。

そうすれば何かしらヒントが見つかることがほとんどなので、あとはそこから原文が意味するところを理解することが可能です。

ある意味ではGoogleが最強の辞書です。


さて、今回は英語学習にも翻訳にも欠かせない辞書について取り上げました。

皆さんの参考になれば幸いです。

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