microshovelです。わたしは現在、フリーランスの専業翻訳者です(兼業主夫でもあります)。
世の中は副業ブームですが、それ以前から副業として翻訳をしている人も多いようです。
サラリーマンをしていても先が見えない時代ですし、収入源はできるだけ多く確保しておきたいですよね。
でも安易に副業を始めるのは要注意です!
下手をすると、膨大な作業をしても稼げるのは月1~2万円で、逆に本業に支障が出るなんてことになりかねません。
自分が興味のある副業なら月数万円でも稼げればそれでいいですが、特に興味もないのに「稼げるかも」という思いだけで休日まで使って作業して月1万円では効率が悪すぎます。
例えば、流木集めなども副業として注目されているみたいですが、興味がなければただの重労働ですよね。
では、どうすれば良いのでしょうか?
わたしがおすすめする副業3つ
わたしがおすすめする副業の条件は次の5つです。
- 参入のハードルが低いこと
- 興味が持てること
- 単発の仕事ではなく、継続してできること
- 後々使えるスキルが身に付くこと
- スキルアップすれば本業以上の収入が見込めること(=発展性があること)
すなわち、自分が興味が持てて、上手くいけば本業になるかもしれないような副業です。
では、その条件に合う副業にはどんなものがあるか?
その人の興味によっていろいろあるでしょうが、わたしがおすすめするのは次の3つです。
- 翻訳業
- 写真販売
- 動画編集
以下、それぞれについて説明します。
翻訳業
わたしは翻訳が本業ですので、この分野については思い入れもあります。
結論から言うと、副業として翻訳をして月に5~10万円を稼ぐことは十分可能です
翻訳者になるには特に決まりがある訳ではなく、翻訳会社のトライアルに合格しさえすれば翻訳の仕事を始めることができます。
現に、主婦や定年退職した人たちがパート感覚で翻訳の仕事をしたり、サラリーマンが副業として翻訳の仕事をしているケースは結構あるようです。
少し話しが逸れますが、主婦や定年退職した人がパート感覚で翻訳の仕事をすることには業界としては問題もあります。
こうした人たちは翻訳だけで生活している訳ではないので、比較的低い単価でも仕事を受けることが多く、結果として業界全体の翻訳単価を下げてしまっています。
その結果、専業で翻訳を行う翻訳者が少なくなり、全体のレベルも下がっているのではないかと言われています。
わたしもこうした意見に頷ける部分もありますが、逆に言うと、翻訳業界は労働形態に関係なく参入しやすい業界だとも言えます。
気になる翻訳料ですが、昔よりは少し下がっています。
翻訳会社や専門雑誌などのアンケートによると、英日(英語から日本語への翻訳)の場合で1ワードあたり7円~10円が平均といったところです。
文書によってさまざまですが、仮にA4の文書1枚あたりの単語数が500ワードあるとすれば、1枚訳して3,500円から5,000円の収入になるということです。
1日に500ワードであれば、慣れれば2時間程度で訳すことが可能です。
これを安いと思うか高いと思うかは人それぞれですが、英語に興味のある人にとってはチャレンジしてみる価値はあるのではないでしょうか。
翻訳者になるための手順・方法については、下記の記事を参考にしてみてください。
契約書の分野で翻訳者になる!英文契約書の勉強におすすめの3冊
なお、最近はランサーズやクラウドワークスなどのアウトソーシングサイトでも翻訳の仕事を得ることが可能です。
しかし、こうしたサイトで得る仕事は単価が極端に低いことが多く、作業時間との釣り合いが取れません。
もちろん、勉強のつもりでこうした仕事をすることはあると思いますが、何のフィードバックもない単発の仕事ではなかなかスキルアップに繋がりにくいのが現実です。
こうした現象は、参入者の多いウェブライティングやコピーライティングの分野では特に顕著で、アウトソーシングサイトの仕事ではまともな収入が得られないことが多いようです。
翻訳の場合は、できれば翻訳会社から仕事を得るようにした方が良いと思います。
写真販売
写真販売は、まずは手軽に稼ぎたいという人にとって有望な業種です。
もちろん写真販売だけで安定的に稼ぐのは簡単なことではありませんが、写真販売は、上に挙げた「本業になるかもしれない副業」のための条件のなかで、
- 参入のハードルが低い
- 発展性がある
という点で優れています。
なにしろ、写真販売を始めるために必要なステップは次の2つだけです。
- 写真サイトに登録する
- 実際に写真を撮って、写真サイトにアップする
現在はブログや各種ウェブサイトなどで使用する写真の需要が多く、それ用の写真を販売するサイトもたくさんあります。
国内大手は、PIXTA(https://pixta.jp/)やフォトライブラリー(https:www.photolibrary.jp/)などですが、海外の大手サイトもたくさんあります。
写真の良いところは言語が関係ないことなので、質の高い写真であれば海外のサイトでも販売できます。
写真の販売価格はさまざまですが、PIXTAの場合は、サイズ別にSサイズが540円、一番大きいでXLで5,400円となっています。それに対して、写真を撮った個人が受け取れる報酬率は22%なので、Sサイズの場合だと118円、XLサイズでは1,188円になります。
上手くいっている人の場合は、月数万円から数十万円稼ぐ人もいるようです。
ただし、写真販売は重要が大きい分、供給も多いようです。
すなわちライバルが多いということですから、売れる写真を撮るためには「あなた独自の写真」で、かつ「需要のある写真」である必要があります。
また発展性ということで言うと、自分のブログなどに写真をアップしながらひたすら写真のクオリティを上げていくという方向性もあります。
もちろんこちらも簡単ではありませんが、上手くいくと写真を買い取りたいという依頼が舞い込んだり、写真集発行の運びになったりする場合もあります。
実際に、わたしの知人は子どもの成長を撮った写真をブログに載せ続けていたところ、写真のセンスが注目され写真集を出版しました。
写真好きな人は、旅行に行ったときや、休日にちょっとお出かけしたついでに少し多めに写真を撮ることから始めてみると良いかもしれません。
動画編集
最後は動画編集です。
動画編集は最近特に注目されているカテゴリーですね。
これは何と言ってもYouTuberの激増と大いに関係があります。
動画をどんどん撮っても編集が追い付かない、または編集スキルが微妙という人はたくさんいますから、動画を編集するという需要はこれから増えこそすれ、しばらく減ることはなさそうです。
まさに、アメリカ西海岸のゴールドラッシュで儲けたのは金を掘った人ではなく、金を掘りに来た人に掘るための道具を売った人だ!というアレですね。
その法則は現代でも不変のようでして、YouTuberになった人よりも、YouTuber向けの仕事をした人の方が儲かる、という状況になっています。
YouTuberさんの話しによると、動画編集の1本あたりの単価は3,000円から5,000円くらいです。
作業量にもよりますが、月5万円~10万円を副業で稼ぐことは可能みたいですね。
YouTube向けの基本的な動画編集だけなら、1週間程度でマスターすることも可能ですから、参入のハードルもそんなに高くありません。
発展性という点でも素晴らしいですね。先ほど言った通り需要はたくさんありますし、動画編集のスキルを一度覚えておくとウェブマーケティングやECなどいろいろな分野に展開可能です。
あなたが高校生なら、動画編集とライティングと英語を習得していれば、とりあえず食べていくのに苦労はしないでしょう。
さて、今回はただの副業ではなく、「本業になるかもしれない副業」としておすすめの3つを紹介しました。
少しでも参考になれば幸いです。