英語学習法

【理屈タイプと感覚タイプ】こどもに合った勉強法とは?

microshovelです。わたしには息子が2人いますが、英語を教えているとそれぞれのタイプの違いにいつも驚かされます。

みなさんの家でもお子さんによって性格が大きく違うことがありますよね?

こどもタイプに合わせて英語学習を進めないと、英語が嫌いになってしまいます。

そこで今日は、こどものタイプに合わせた勉強法について考えます。

理屈タイプと感覚タイプ

英語学習に関していうと、こどもには2つのタイプがあります。

「理屈タイプ」「感覚タイプ」です。

もちろん実際にはもっと多くのタイプがあるでしょうが、かなりおおざっぱに別けると、この2つです。

「理屈タイプ」には、

  • 文法用語を使って説明しても理解できる。
  • 単語などを記憶するのが早い。
  • まねするのはあまり得意ではない。
  • 「モノやコト」に関する違いによく気付く。

といった特徴があります。

一方の「感覚タイプ」には、

  • 文法用語を使った説明は理解できない。
  • 暗記が得意ではない。
  • まねするのが得意。
  • 「ヒト」に関する違いによく気付く。

といった特徴があります。

我が家の場合は、長男が「理屈タイプ」で、次男が「感覚タイプ」です。

あなたの場合はどうですか?

こどものタイプに合わせた英語学習

我が家では、長男が理屈タイプだったもので、次男のときもそれと同じように英語を教えようとしたところ、まったく上手くいきませんでした。

タイプに合わせて英語を教えないと、英語が嫌いになってしまいます。最悪の場合は、拒否反応です。

では、どうすれば良いのでしょうか?

それを説明する前に、わたしが考えるこどもの英語学習のプロセスを大まかに示します。

<こどもの英語学習の進め方>
① アルファベットとフォニックスを覚える。

② 簡単な単語を覚える。

③ 簡単な文を覚える。

④ 中1レベルの文法を理解する。音読と多読を開始する。

⑤ 段階的に中2、中3レベルの文法を理解する。音読と多読を継続する。

③と④との間で一気にレベルが上がるなぁと思う人もいるかもしれません。

しかし、③で覚える文は、例えば、"I am happy.(わたしは幸せです)"とか、"Are you tired?(疲れているのですか?)"とかいうレベルです。

それに対して、中1の英語の教科書は、例えば、"I am Ken.(わたしはケンです)"とか、"Is he a teacher?(彼は先生ですか?)"とかのレベルから始まりますから、ほとんど違いはありません。

現実には、「中学校からの英語に備える」という名目で書かれている小学生用の英語教材の内容は、ほぼ中学校で習う内容そのものです!

「中学校に備える」と言うよりは、中学校の内容を先取りしてやっているだけです。

さて、ではこどものタイプに合わせるにはどうすれば良いかですが、タイプの違いが大きく出るのは③の段階です。

②の単語を覚える段階でも覚える速度に違いはあるかもしれませんが、そこまでは問題にならないでしょう。

しかし、③の文を理解する段階になると、大きく違いが出ます。

理屈タイプはすんなりと理解しますが、感覚タイプはなかなか理解できません。

理屈タイプは、「主語がIだから、be動詞はamだね。」という説明で理解しますが、感覚タイプにそんなことを言ったら混乱するだけです。

混乱するだけならまだしも、よく分かってないのに繰り返しやらせると、「自分はできない子なんだ…」という劣等感を生んでしまう危険性すらあります。

できないのではありません、タイプが違うだけです!

では、感覚タイプの子の場合に何をやればよいかと言うと、「読み聞かせ(多読)」です。

感覚タイプは、親のまねをするのが得意ですし、ヒトに関する違いには敏感ですから、絵本を一緒に読むのがいちばん良いと思います。

英語が分からなくても、そのうちに自分からストーリーについて反応したり、笑ったりし始めたらしめたもの。

話しの流れが分かっている証拠ですから。

主語やbe動詞が何かは分からなくても、怒ったキャラクターの絵を読みながら"He is angry."と書いてあれば、「怒っているときはangry」とか、「Heのあとにはisがくる」とか分かってくるものです。

大人がこのやり方をすると時間が掛ってしょうがないですが、こどもは吸収力がすごいですから大丈夫です。

親が読み聞かせできないときはCDやDVDを聴かせても良いです。

そのうち理解力が上がってくると、わざわざ読み聞かせやCDを聴かなくても自分から黙読できるようになります。

こうなれば、脳内に英語がどんどんインプットされていきますから理想的です。

そうして文のつくりに疑問が生じたら、負担にならない範囲で少しづつ文法を教えていけばよいと思います。

文法の説明を聞いて「あぁアレのことね」という具合に、あとから自分のなかで確認できるような文法の学習ができれば最高だと思います。

我が家の次男はまだその域には達していませんが、そういう方向に向けて学習を進めています。

一方の長男は、文法用語がとくに苦にならないので、中3レベルの文章でも辞書を引けば読めるようになっていて、英語が楽しくなってきたようです。

このように同じ兄弟でもタイプは全く違います。

始めからそのことが分かっていればもっと効率的な学習ができたのに、という思いがあるのでみなさんに紹介しました。

あなたのお子さんはどっちのタイプでしょう?

参考になれば幸いです。

-英語学習法