microshovelです。英語の学習法として音読はもうすでに有名ですね。
わたしも、英語の学習法を1つしか選べないとしたら音読を選びます。
我が家でも、小6の長男との勉強時間には音読を取り入れています。
この記事では、我が家で音読をどのように行っているのかについて紹介します。
音読とは?[ごく簡単に説明]
音読とは、「意味の分かっている文章を、何度も声に出して読むこと」です。
単純ですが、効果のある学習法です。
うちの子が通う小学校でも、国語の教科書の朗読が毎日宿題として出されます。(「音読≒朗読」です)
音読のねらいは、学んだ内容を「定着させる」ことにあります。
どんなことも一度聞いただけでは、なかなか定着しません。
学んだ内容を定着させるには、基本的に「繰り返し」しかありません。
そこで繰り返すための方法として方法として用いられるのが音読です。
音読することによって、語彙、表現、文法、文の構造(構文)などをまとめて定着させることができます。
それで小学校でも国語の音読を宿題にしているのでしょう。
もちろん英語の学習でも音読は効果があります!
勉強と訓練
少し脇道に逸れますが、英語の学習には、学校で習う他の教科とは少し違う点があります。
それは、英語の学習には「勉強」と「訓練(トレーニング)」の2つの側面があるということです。
「勉強と訓練」は、「ルールの理解と実際のトレーニング」と言っても良いかもしれません。
英語は、どちらかと言うと体育や運動部などのスポーツに近いところがあります。
野球に例えると、バットの持ち方やボールの投げ方、三振とか盗塁とかいうルールを理解することが「勉強」にあたります。
一方、素振りをしたり、筋トレやランニングをすることが「訓練(トレーニング)」にあたります。
英語で言うと、語彙、文法、構文などを学ぶことは「勉強」です。
しかし、勉強だけでは英語ができるようにはなりません。
そこで、素振りや筋トレなどのトレーニングにあたるのが「音読」なのです。
たまに「学校で学ぶ文法中心の英語は役に立たない」と言う人がいますが、その人は、ルールを理解しただけなのに、「野球がうまくできない」と言っているようなものです。
たしかに、学校英語だけでは、英語はなかなか上達しないでしょう。
しかし、だからと言って文法が必要ない、ということにはなりません。
ただ文法を活かすためのトレーニングをしていないだけなのです。
わたし自身の経験からも、そしてわたしの周りの翻訳仲間を見ても、学校英語は役立ちます。
惑わされないようにしましょう。
音読をする前にできるようになっておくこと
高校までの文法を学んできた大人と、まだ何も学んでいないこどもでは事情が異なります。
わたしは、割と安易にこどもに音読をやらせてみたのですが、最初はほとんど読むことができませんでした。
(長男にはだいぶ回り道をさせてしまいました。現在、英語嫌いにならずにいてくれることが救いです。)
英語をゼロから始めるこどもの場合、音読ができるようになるまでに以下が分かっている必要があります。
・アルファベット
・フォニックス
・基礎的な文法
文法が分かってなくても英語は読める、という方もいるかも知れません。
しかし、基礎的な文法が分かっていないと、文のなかの意味のかたまりが認識できず、読むときにどこで切ってよいのかが分からないようです。
その場合、音読はまだ早いと思います。
代わりに、簡単な英文の読み聞かせをすると良いと思います。素材は、Oxford Reading Treeシリーズがおすすめです。
実際の音読のやり方
我が家の場合、音読をやっているのは小6の兄だけです。
小2の弟にはまだ早すぎるようなので、上記のアルファベット、フォニックス、基礎的な文法(&単語)を勉強しています。
素材には、『英会話・ぜったい音読』シリーズの入門編と標準編を使用しています。
『英会話・ぜったい音読』シリーズの内容は、実際の中学校の教科書から採られています。
入門編は中1と中2で習う内容、標準編は中3で習う内容です。
やり方は以下の通りです。
1.付属CDで音声を聞く(テキストなし)。
この段階では、内容がほとんど分かりません。
2.テキストを見ながら音声を聞く。
文字があるので内容が理解しやすくなります。
3.分からない単語や構文を自分で調べて、内容を理解する。
辞書の引き方なども教えて、自分で調べられるようにしています。
4.CDに合わせて音読する。
なかなかスピードについていけませんが、イントネーションや切るところなどを理解します。
5.CDなしで自分だけで音読する。
スムーズに読めるようになるまで、何度も繰り返します。
長男は、このやり方を始めてから、英語が分かる!という実感が持てるようになったようです。
彼の場合、特に読解力が伸びました。
皆さんの参考になれば幸いです。