microshovelです。今回の記事では英語を読む力を鍛えるために何を読むべきかについて紹介します。
何を読むべき?
英語を読む力を鍛えるためには、参考書だけではなくネイティブ向けに書かれたリアルな英語をたくさん読む必要があります。
では、どんなものを読むべきでしょうか?
そう言われて、「読むべきもなにも、好きなものを読めばいいんじゃない?」と思ったあなたは続きを読む必要はありません。
なぜならそれが答えだからです。
英語を読む力を鍛えるためには、自分が興味のあるものを読むべきです。
考えてみれば当たり前のことなのですが、まじめな人ほど英検やTOEICなどの勉強になるものを読まなければと、ニュース雑誌や新聞記事を読もうとする傾向があるように思います。
しかし、日本語でも読まないものを英語で読むことはできません。
日本語で小説を読まない人は、英語で小説を読むことはできません。
日本語で新聞を読まない人は英語で新聞を読むことはできません。
(あなたが小説や新聞を読めないと言っている訳ではありませんので、誤解しないでください)
もしあなたが英語で小説やニュース記事を読み通すことができないと感じているとしたら、それは英語の問題ではなくて読む内容の問題かもしれません。
ではどうすべきかと言いますと、繰り返しになりますが、英語の勉強のためではなく、内容を読みたいと思うものを読むべきです。
例えば、サッカー好きの人ならば、海外のサッカー雑誌を読む。
お菓子作りが好きならば、英語のお菓子作りの本を読む。
そうすれば内容に興味があるので、英語が少々難しくても読んでしまいます。
その方が結果として英語を読む力も向上します。
ありがたいことに現在は海外のさまざまな本や雑誌を簡単に入手することができますから、自分の興味のある分野のものを探してみると良いと思います。
まあもちろん本や雑誌である必要すらなくて、興味のあるウェブサイトを読めばいいですけどね。
ただ、本は著者が長い時間をかけて入手し、考察した情報がコンパクトにまとめられていますから、コスパを考えると依然として本を読むメリットは高いと思います。
わたしが読んできたもの
ここからは個人的な話しになりますが、わたしが初めて最後まで読み通すことができた本は、トマス・H・クックという作家の『Mortal Memory(邦題:死の記憶)』という本でした。大学2年生のことでした。
実はそれ以前から何度もペーパーバックやニュース雑誌に挑戦していたのですが、一度も最後まで読み通せたことがなかったのです。
わたしは読書は大好きですが、当時からそんなに小説を読む方ではなかったし、日本語の新聞だって1面とスポーツ欄しかまともに読んでいなかったので、そもそも英語で読めるはずがなかったのです。
しかし、クソ真面目(失礼!)だったわたしは、ペーパーバックを買い込み、TIME誌を購読して、最後まで読み通さなければならないと思い込んでいました。
まあ小説ならともかく、TIMEなんて雑誌だから最後まで読み通す必要はないんですけどね。でもTIMEの1つの記事を読み通すことすら難しかったのです。
そんな中で、『Mortal Memory』は自分の好みにあっていたのか、初めからどんどん読み進めることができ、途中では英語で読んでいることを忘れるくらいでした。
この小説は、父親が主人公以外の家族を皆殺しにして失踪するというまったく救いのない話しなのですが、最後に父親と主人公が再会する場面ではページをめくるのがもどかしいくらいでした。
これで「英語が読める!」という実感を得ることができたわたしは、いろいろ他の小説も読んでみたのですが、これがなかなか読み通せません…
どうも小説には合う合わないがあるみたいです。
そこでわたしは、自分の好きな海外の釣り雑誌や旅行雑誌を読むようにしたところ、どんどん読めるようになっていきました。
この経験からわたしは、自分の興味があるものでなければ読めないということを心から実感したのです。
わたしも当時はEN〇LISH JOU〇NALみたいな英語雑誌を読んだりしていましたが、正直いって海外セレブのインタビューとか興味ないんですよね(笑)
英語を読む力がなかなか伸びなくて悩んでいる方には、試験のことは少し忘れてぜひ自分の興味のあるものを読むようにおすすめしたいと思います。
ところが、ここで一つ問題があります。
それは、「現実には興味のない文章を読まなければならない時もある」ということです。
例えば、仕事で英語の資料を読まなければならない、とか、資格試験の長文問題などです。
緊急度の高いときは読むしかありません。
英語の資料を明日までに読まなければならない状況なら、無理やりにでも読むしかないでしょう。
英検やTOEICの長文問題だって、興味がないから他の文章に変えてほしい、という訳にはいきません。
しかし、そんなに心配はいりません。
自分の興味のある英文を大量に読む訓練を積んでいれば、英語を読む力自体が身に付いてきます。
何と言うか「英語体力」みたいな感じです。
それまでは5、6行読むと息切れしていたのが、「英語体力」が付くとそんなに興味がない英文でも最後まで読み通すことができるようになります。
わたしも翻訳の仕事をしていると、基本的に興味のない英文ばかりですが、当然ながら仕事なので興味の有無に関係なく何ページでも読むことができます。
英語を読み通す力を付けたいと思っている人は、まずは自分の興味のあるものを大量に読んで、「英語体力」をつけることをおすすめします。