こどもを英語教室に通わせているけど、なかなか身についてないみたい。
ほんとうに役立つ英語を身につけるにはどうしたらいいの?
こういう時に役立つ情報です。
microshovelです。小さなころから英語をやっているのにどうもしっかりと身についている様子ではない、ということはありませんか?
この記事では、幼少期・小学生の時期だけではなく、大人になっても役立つ英語を身につける方法について考えます。
脳内に英語の世界をつくる
うちの場合もなかなか英語が身につきませんでした。
特に下の子の場合は、いくらやっても少し経つと全部忘れていました。
本人には悪いですが、ざるで水をすくっているみたいで、ほとんど残らないのです。
そのときに感じたことは「何だか英語を学んでいるというよりも、英語に関する知識を学んでいるみたいだな」ということです。
こどもの脳内にある日本語の世界のなかで、
学校→がっこう
教室→きょうしつ
という具合に漢字を覚えるのと同じ感じで、
school→スクール(=がっこう)
と覚えている感じでした。
これでは、まるで日本語の世界のなかにある英語というなまえの部屋に単語を無造作に詰め込んでいるみたいで、ぜんぜん使える状態ではないのです。
本人も労力がかかるだけで、ぜんぜん「英語がわかる!」という実感が持てず、やる気をなくしていました。
そこで考えたのは、「英語は英語という別の言語だ」と息子に認識してもらう必要があるということでした。
もちろん日常生活の99%を日本語で過ごしている息子が、完全なバイリンガルになることは難しいでしょう。
しかし、少なくとも「英語を英語として理解する」ということができないと「英語がわかる!」という実感を持てないのではないかと考えました。
それはつまり脳内に英語の世界を築くということです。
大量の読み聞かせをする
そのために行ったのが、「大量の英語の読み聞かせをする」ということです。
単語や文法の説明をすっ飛ばして、とにかく英語を読み聞かせる。
本人に自分で読ませる「多読」でもよいのですが、まだ自分で読める段階にはありませんから親が読んでやる必要があります。
とは言え、もちろん毎回親が読むのも難しいので、CDを聴かせたり、YouTubeを見せたりしました。
YouTubeには、ネイティブスピーカーが絵本を朗読する動画などがたくさんあるので便利です。
息子には、「覚えなくていいから、とにかく絵をみながら音にあわせて文字を目で追うだけでいいよ」と伝えました。
わたしが読み聞かせるときは、読んでいる箇所を指で示しながら読みました。
これを続けてみたところ、英語は嫌だ!という感じが徐々になくなって、本の内容に笑ったりするようになったのです!
まだまだ進行中ではありますが、彼の脳内に少しづつ英語の世界ができているのではと楽しみです。
読み聞かせする本は何がいい?
読み聞かせする本は、簡単な英語の絵本がよいと思います。
ところが、簡単な英語の本といっても大きく分けて2種類あることをご存じでしょうか?
Graded readerとLeveled readerです。
Graded readerというのは、文章に使用する単語数(語彙レベル)を制限して、英語学習者が辞書なしで読めるように工夫された本のことです。
例えば、あらかじめ設定された1000単語のうちの単語だけを使用して書かれた本のことです。
最初は300語レベルくらいからあり、そこから600語レベル、1200語レベルという具合にレベルを上げていきます。
「Graded」というのは、「段階的な」とか「等級分けされた」という意味ですから、Graded readerというのは「段階的読み物」とか「等級別読み物」という意味です。
特に対象年齢を想定して書かれたものではありませんから、英語学習者には大人も含まれます。
というよりは、学生から大人が主な対象ではないでしょうか。
この人達は、読む力がないわけではなく、英語を学習中なだけなので、本の内容自体は大人向けだったりします。
主なシリーズとしては、
Penguin Readers(ペンギン・リーダーズ)
Ladder series(ラダー・シリーズ)
Oxford Bookworms(オックスフォード・ブックワームス)などがあります。
一方のLeveled readerは、はっきりと幼児~小学生向けに作られた本です。
Leveled readerというのは、「レベル分けされた読み物」という意味ですね。
Leveled readerの対象者は、まだ母語でも読む力が不足していますから、内容は非常に簡単なところからスタートします。
段階的に読む力を育てるための本です。
一方で語彙レベルが特に制限されている訳ではないので、外国人にとっては意外と大人でも知らない単語が出てきたりします。
主なシリーズとしては、
Oxford Reading Tree(オックスフォード・リーディング・ツリー)
Longman Literacy Land(ロングマン・リテラシー・ランド)
I CAN READ(アイ・キャン・リード)などがあります。
ではどちらか良いかと言いますと、こどもの読み聞かせに適しているのはLeveled readerです。
小学生(特に低学年)は、読む力自体が発達中ですからこども向けに書かれたLeveled readerがちょうどよいと思います。
内容的にもこどもの気を引くものが多いです。
我が家では、Leveled readerの読み聞かせをするようになってから英語に興味を持ってくれたようです。
文法用語を気にしない上の子の学習にも英語の多読を取り入れています。
皆さんの参考になれば幸いです。