自分の子供に英語を教えるって大変ですよね。
我が子だけに、余計にもどかしかったりしますよね。
わたしもそうでした。
わたしは翻訳の仕事をしているので、「英語を教えるのは簡単だ!」と思っていました。愚かにも…
具体的にどのように子供の英語学習を進めていったのかについては、おいおいお話ししたいと思っていますが、一番苦労したのが、兄弟で理解の仕方が違う、ということでした。
英語学習という観点で見た場合、子供にはいろいろなタイプの子がいます。
大きく分けると、
「文法(用語)を理解できる子」と、「文法(用語)を理解できない子」です。
できない子、とレッテルを貼るのは良くないですね。
正確に言うと、説明しただけで文法を理解できる子と、たくさんの例文に触れることで文法を理解できる子です。
ここでは、それぞれAタイプとBタイプと呼びます。
わたしには2人の子供がいます。両方小学生の男の子です。
上のタイプ分けで言うと、上の子がAタイプで、下の子がBタイプです。
上の子は、学校の成績も比較的良く、覚えるもの得意です。
英語を教える際も、「主語と動詞が~」、「動詞にはbe動詞と一般動詞があって~」というような教え方でも割と理解して、そのうち英文も読めるようになりました。
下の子も同じようにできるかな、と軽く考えていました。
ところが全くそうではありませんでした!
まず文法用語はまったく覚えられません。
例文で説明しても、なかなか覚えられません。
He isn’t play baseball.なんて言ってます。
単語も覚えられません。まるで脳が英語を拒否しているかのようです。
まあ結局は、長い試行錯誤の後に、下の子も少しづつ理解できるようになってきているのですが、その際に重要だったのが、「説明をせずに、大量の英文を読み聞かせる」ということでした。
さまざまな英文を読み聞かせることで、文のしくみがなんとなく分かってきたようです。
アルファベットや基本的な単語については、説明せざるを得ませんでしたが、その際には、「動画を利用すること」と、「パズルなどのゲーム要素を取り入れること」が役立ちました。
タイプBのこどもに説明から入ると、英語が嫌いになってしまいます。
学校などでは説明が先にあって、それから実際の問題に取り掛かることが多いと思います。
つまり「理解が先」です。
ところが、現実では、実際の問題に数多く触れるなかで、なんとなく後から「あぁ、そういうことだったのか!」と気づくことも多いです。
つまり、「理解が後から追いかけてくる」のです。
理解が先か後かというのは、どちらか1つが正しいというわけではなく、誰でも両方の要素があります。
なので、タイプAとタイプBは完全に別なわけではなく、傾向の問題です。
タイプBは、「理解が後から追いかけてくる」傾向が強いということだと思います。
こどもに英語を教える際には、その子の傾向を見極めることが必要です。
単語などの覚える作業をし始めたときか、文の仕組みについて話し始めたあたりの反応でその子の傾向が見えるので、その子に合わせた学習法を用いることが大切です。
大量の英語の読み聞かせには、Oxford Reading Tree(オックスフォード・リーディング・ツリー)シリーズが役に立ちました。
読み聞かせてやってもよいし、YouTubeにはネイティブスピーカーが読み上げてくれている動画がたくさんあるので、それらを利用することも可能です。
なお、フォローする訳ではありませんが、下の子は決してできない子ではなく、むしろお兄ちゃんより家の中のことはよく気がつきます。
妻が髪を切ったときもわたしより先に気付くので困るくらいです(笑)